この記事でわかること
- アンモニアが亜硝酸、硝酸塩へ進む流れ
- 10〜12日は製品検証の例で、家庭水槽の期限ではない
- パイロットフィッシュを先に入れるときの負担
- 魚を足す前に測る項目
待っているのは、有害な窒素を処理する微生物です。
水道水には、魚のフンや食べ残しを処理する微生物がほとんどいません。 ジェックスの立ち上げ解説 (外部サイト) は、毒性の高いアンモニアや亜硝酸を分解する微生物がいる水を作るのに、時間と定着場所が必要だと説明しています。
| 項目 | どこから出るか | 魚を入れる判断 |
|---|---|---|
| アンモニア | フン、餌、死骸 | 検出されているあいだは足さない |
| 亜硝酸 | アンモニアを処理する過程 | 残っているあいだは足さない |
| 硝酸塩 | 亜硝酸の次 | 前の2つが下がったあとに検出される |
硝酸塩は水換えで薄める項目です。ここがゼロになるまで魚を入れない、という意味ではありません。先に下がっていてほしいのはアンモニアと亜硝酸です。
「1週間回した」は、完成の印にはなりません。
- 01
フィルターと水温を動かしたままにする
生物ろ過は、ろ材に水が当たり、極端に冷えていない状態で進みます。フィルターを止めたまま、経過した日数だけを完成の印にしません。
- 02
アンモニアを測る
魚のフン、餌、死骸から出ます。検出されているあいだは、魚を足しません。
- 03
亜硝酸を測る
アンモニアの次に出やすい項目です。こちらが残っているあいだも、追加は待ちます。
- 04
硝酸塩が出ているかを見る
アンモニアと亜硝酸が下がり、硝酸塩が検出されるのは、硝化が進んだサインとして扱えます。
- 05
少数から入れる
検査値が下がったあとでも、予定の匹数を同じ日に入れません。食欲、呼吸、濁りを見てから足します。
水が白く濁ることがあります。立ち上げ初期の白濁りは、 白濁りの見分け方 でタイミング別に分けています。透明に戻すための毎日の全換水は、ろ材に定着しかけた微生物ごと流します。
パイロットフィッシュは、魚に負担がかかる立ち上げ方です。
パイロットフィッシュは、少数の魚を先に入れ、そのフンや餌から出るアンモニアを微生物の材料にする方法です。魚がいないとアンモニアの供給も少ない、という理由で使われます。
その魚は、アンモニアや亜硝酸が上がる期間を水槽の中で過ごします。検査をせずに「何日か生きていたから定着した」とは判断できません。先に入れた魚が元気でも、検査値が残っていれば次の魚は待ちます。
魚を先に入れるアンモニアの元ができる
少数に限ります。その個体が、不安定な水質にさらされます。
魚なしで回す検査値で進みを見る
餌の残りやアンモニア源を使う方法もあります。入れる量は製品の表示に従い、自己流の濃度は決めません。
魚を入れたあとも、通常運転にはすぐ移りません。
- 同じ日に予定匹数を入れない
- 餌は食べきる量から始め、底に残したら次は減らす
- 呼吸が速い、底で動かない、が複数匹なら水質を測り直す
- ろ材を水道水でまとめて洗わない
- 死んだ個体がいたら、その日のうちに取り出す
入れたばかりの魚が死んだときの確認順は、 魚が死んだときに見ること に分けています。通常期の水換えの量は 水換えと水質管理 です。立ち上げ中は、その周期に固定しません。
機材を置く順番は、
立ち上げ手順の記事で追えます。
設置、カルキ抜き、魚を迎えるまでの流れは別の記事です。このページは、入れてよい状態かの判断に絞っています。
よくある質問
水槽は何日回せば、魚を入れてよいですか?
日数だけでは決められません。ジェックスの研究所レポートには、製品を使った計測で窒素循環が10〜12日で完了した例があります。家庭の水槽は水温、ろ材、魚の数で前後するため、アンモニアと亜硝酸が検出されなくなってから少数を入れます。
パイロットフィッシュは必要ですか?
必須ではありません。少数の魚を先に入れてアンモニアの元を作る方法ですが、その魚はアンモニアや亜硝酸が高い水にいます。魚を入れずに様子を見る方法でも、判断に使うのは同じ検査値です。
バクテリア剤を入れた日に、魚を揃えてよいですか?
入れた日に飼育数を満たす、という意味ではありません。ジェックスは、立ち上げ時のバクテリア剤を、フィルターに定住するバクテリアが増えるまでのつなぎと説明しています。